Googleビジネスプロフィールで来店や予約を増やすには、「何を提供しているか」「どう申し込むか」「申し込みをどう受けるか」の3つを、途切れずにつなぐ必要があります。商品やサービスを載せただけでも、予約ボタンを置いただけでも、どこかで話が途切れればお客さまは離れてしまいます。
この記事は、基本情報の整備を終え、次に商品・サービス・メニュー・予約・電話・問い合わせを整えたい店舗や地域サービス事業者向けの学習ガイドです。読み終えると、自店で使える機能を見分け、整える順番と各論の読み方を決められます。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。電話番号やリンクが正しいかの照合は連絡先の点検で、お客さまが地図で店を探してから到着するまでの流れは来店までの行動で扱っています。この記事はその間をつなぐ「申し込みの入口」を担当します。
この分野で整える3つの情報
| 情報 | お客さまの疑問 | 主に使う場所 |
|---|---|---|
| 何を提供しているか | 欲しい物・頼みたいことがあるか、いくらぐらいか | 商品、サービス、メニュー、説明文、自社サイト |
| どう申し込むか | 今すぐ予約・注文・相談できるか | 予約などのリンク、電話番号、ウェブサイト |
| 申し込みをどう受けるか | つながるか、返事は来るか、条件は合うか | 電話の受付体制、予約ページ、問い合わせフォーム、自社サイトのよくある質問 |
3つ目は店の内側の仕事なので、プロフィールの画面だけを見ていると見落としがちです。通話ボタンが押されても電話に出られなければ、プロフィールをいくら整えても申し込みにはつながりません。
使える機能は業種と地域で違う
この分野の機能は、どの店でも同じように使えるわけではありません。公式ヘルプが示している対象を下の表にまとめました。最終的には、自店の編集画面にその項目が出るかで確認してください。
| 機能 | 公式ヘルプが示す対象・条件 | 出典 |
|---|---|---|
| 商品(商品エディタ) | 実店舗で物理的な商品を販売している場合など。POS連携による商品の自動掲載は米国・カナダ・英国・アイルランドの小売業に限る | 商品エディタについて、ガイドライン |
| サービス(サービスエディタ) | サービス業など、特定のカテゴリのビジネス | サービスを管理する |
| メニュー(メニューエディタ) | 飲食業専用 | プロフィールを編集する |
| 予約・注文などのリンク | すべてのビジネスが対象ではない。例として美容院は予約リンクを使えるがオンライン注文のリンクは対象外。国・地域による制限もある | ビジネスリンクのポリシー |
| 予約プロバイダ経由の予約(Googleで予約) | 一部の国・地域で、対応するスケジュール管理システムと提携しているビジネス | 「Googleで予約」を使ってみる |
| チャット(WhatsApp・テキストメッセージ) | オーナー確認済みのビジネス。現在は一部の地域のみ | ユーザーとチャットする |
解説記事やほかの店のプロフィールで見かけた機能が、自店の画面にないことは珍しくありません。使えない機能を探し回るより、使える項目を正確に埋めるほうが先です。
終わった機能・変わりつつある機能を前提にしない
この分野は機能の入れ替わりが続いています。古い解説記事の手順をそのまま使わないよう、2026年10月5日時点で確認できた公式情報を整理します。
- Googleのチャットと通話履歴:2024年7月31日に終了。プロフィール上で利用者とチャットしたり、通話履歴を確認したりはできない。チャットの「よくある質問」機能、見積もりリクエストも終了した。出典:チャットと通話履歴に対する変更
- Q&A(質問と回答):編集のヘルプには「一部の業種と地域でのみ利用でき、外観や機能が変更される可能性がある」と書かれている。開発者向けには、Q&A機能の更新を進めているとして、Q&A APIが2025年11月3日に終了した。出典:プロフィールを編集する、Q&A API変更履歴(英語)
- Googleマップの「マップに相談」:利用者がAIに質問して、おすすめや回答を得る機能。出典:Googleマップで質問する
ここから当社は、質問への答えをQ&Aやチャットに頼らず、自店で管理できるプロフィールの項目と自社サイトに置く設計をおすすめしています。詳しくは質問への回答と問い合わせ経路の設計で説明します。
整える順番
以下は当社の提案する順番です。前の段階の情報が後の段階の材料になるため、この順で進めると手戻りが減ります。
- 提供内容の正本を1枚にまとめる:商品・サービス・メニューの名前、価格の条件、対象外の条件を、店頭・自社サイト・予約システムと照らして1つの表にする
- 種類に合った欄に登録する:物販は商品、サービス業はサービス、飲食店はメニューへ
- 申し込みの入口を選ぶ:自社の予約ページへのリンクか、予約プロバイダとの連携かを予約リンクと連携の違いで判断する
- 受け止める体制を確かめる:電話は取りこぼしの確認、予約フォームは予約ページの離脱点検で点検する
- よくある質問の置き場所を決める:プロフィールの項目と自社サイトで答え、用件ごとの連絡先を決める(問い合わせ経路の設計)
架空の3店舗で見る、使う機能の違い
以下は説明用の架空例です。業種によって、使う機能も重点も変わります。
| 架空の事業者 | 提供内容の欄 | 申し込みの入口 | 特に点検すること |
|---|---|---|---|
| 駅前の整体院(予約制) | サービス | 自社予約ページへのリンク、電話 | サービス名と予約画面のメニュー名が一致しているか、施術中に電話に出られない時間の対応 |
| 住宅街の陶器・雑貨店 | 商品 | 電話、ウェブサイト | 商品の在庫が変わったときの更新担当、取り置きを受けるかどうか |
| 商店街の定食店 | メニュー | 電話(夜のみ予約可) | 昼と夜のメニューの区別、顧客が載せた古いメニュー写真 |
整体院が商品欄を探したり、定食店がサービス欄にこだわったりする必要はありません。自店のお客さまが申し込む前に知りたいことから逆算して、使う欄を決めます。
数字は「入口の反応」と「店の成果」に分けて見る
プロフィールのパフォーマンス画面には、この分野に関係する指標があります。通話・商品・メニューの反応は、予約成立や来店そのものではありません。「予約」は連携プロバイダ経由で完了した予約を数えますが、実際の来店は別途確認します。定義はパフォーマンスとインサイトのヘルプ(2026年10月5日確認)に基づきます。
| 指標 | 公式の定義(要約) | 店側で並べる記録 |
|---|---|---|
| 通話数 | 通話ボタンがクリックされた回数 | 実際の着信数、不在着信、予約になった件数 |
| 予約 | 完了した予約の数。予約プロバイダ経由で予約を管理している場合のみ | 予約台帳の新規予約・キャンセル |
| 商品 | 店舗で販売されている商品の閲覧回数 | 店頭での「Googleで見た」の声、取り置き依頼 |
| メニュー | 1日あたりのユーザーごとのメニューコンテンツでのクリック数 | 来店数、予約数 |
サービス提供事業者経由の予約ヘルプには、自分で追加したリンクのパフォーマンスデータは利用できないとも書かれています(サービス提供事業者経由で予約を設定する)。自社予約ページへのリンクを使う場合、予約数は自社の予約システムで数えます。指標全体の読み方はパフォーマンスの見方、目標への落とし込みは目標とKPIの決め方を参照してください。
各論を読む
自店に関係する記事から読んでください。上から順に読むと、提供内容→申し込み→受付→質問対応の流れになります。
| 知りたいこと | 記事 | こんな店向け |
|---|---|---|
| 商品を登録し、購入方法を伝えたい | GBPの商品を登録する | 実店舗で物を売る店 |
| サービス内容と価格の条件を整理したい | GBPのサービスを登録する | サロン、修理、清掃、教室など |
| 飲食店のメニューを整えたい | GBPのメニューを整える | 飲食店 |
| 予約リンクと予約連携のどちらを使うか決めたい | 予約リンクと連携の違い | 予約を受ける店 |
| 予約ページでの離脱を減らしたい | 予約ページの離脱点検 | 予約・問い合わせフォームがある店 |
| 電話に出られず逃している件数を知りたい | 電話の取りこぼしを確認する | 電話で受け付ける店 |
| よくある質問への答えと連絡先の分け方を決めたい | 質問対応と問い合わせ経路の設計 | すべての店 |
店名・営業時間・連絡先などの土台がまだの場合は基本情報の整え方から始めてください。MEO全体の学ぶ順番はMEOの基礎ガイドにまとめています。
