- LP制作の全体の流れ(企画から公開まで)
- 各工程で発注側が準備すべきこと
- 制作をスムーズに進めるコツ
- 制作期間の目安と、急ぐときに削れる工程・削れない工程
- 発注前につまずきやすいポイントと回避策
「LP制作を依頼したいが、どんな流れで進むのか分からず不安」——制作の全体像を知っておくと、必要な準備が見え、やり取りもスムーズになります。
この記事では、LP制作の流れを企画から公開まで順に解説します。とくに「各工程で発注側は何を決め、何を確認すればいいのか」に重点を置いてまとめました。LPの役割や基本はLP(ランディングページ)とは?をご覧ください。
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LP制作の全体の流れ(7ステップ)
LP制作は、大きく分けて「企画・設計」「制作」「公開・改善」の3フェーズで進みます。全体では2週間〜1.5ヶ月程度が目安です。ここでは7つのステップに分け、それぞれ「制作側がやること」と「発注側が確認すべきこと」の2つの視点で見ていきます。
制作側は、商品・ターゲット・ゴールをヒアリングし、このLPで何を「成果」と数えるかを定義します。問い合わせなのか、資料請求なのか、予約なのか。ここが曖昧なままだと、後の効果測定で何を見ればいいのか分からなくなります。
発注側が確認すべきは、その定義が社内の共通認識になっているかです。営業部門は「商談化した件数」を成果と考え、Web担当は「フォーム送信数」を成果と考えている、というズレはよく起こります。あわせて「1件の問い合わせにいくらまで払えるか」の目安まで話せると、公開後の判断が速くなります。
実際、新潟のエネルギー小売企業のご支援では、「1台あたり許容CAC(顧客獲得コスト)7〜10万円」という物差しを先に決めたことで、広告とLPの良し悪しを感覚ではなく数字で判断できるようになりました。
制作側は、「誰の、どんな困りごとに、どう応えるLPなのか」を言語化します。競合のLPを確認し、自社が選ばれる理由を絞り込む工程です。
ここで発注側が出せる最強の材料は、営業現場の生の情報です。よく聞かれる質問、購入の決め手になった一言、断られたときの理由。これらは社内では「当たり前」に見えても、LPの訴求としては強い素材になります。資料をまとめる必要はないので、思いつく限り口頭で共有してください。
制作側は、どんな順番で何を見せるかの設計図を作ります。デザインに入る前のこの段階で、訴求の流れを固めます。
発注側にとって、全工程で最も重要な確認ポイントがここです。見るべきは「デザインの好み」ではなく「読者が知りたい順番になっているか」。自分が初めてこのサービスを知った人になったつもりで、上から読んで疑問が残らないかを確かめてください。構成そのものの型はLPの構成とは?売れるランディングページの型と作り方5ステップで詳しく解説しています。
制作側は、構成にもとづいて本文とキャッチコピーを書きます。とくにファーストビューのコピーは、読み進めてもらえるかどうかを左右する部分です。
発注側の役割は、事実確認とトーンのチェックに絞るのが得策です。数字・実績・資格などの記載に誤りがないか、業界の規制に触れる表現がないか。逆に、言い回しの好みで細かく赤字を入れすぎると、訴求が薄まってしまうことがあります。コピーの考え方はキャッチコピーの作り方|反応が取れる型とNG例・名作に学ぶコツもご覧ください。
制作側は、構成と原稿をビジュアルに落とし込みます。写真の選定、図版化、配色、ボタンの見せ方などがこの工程です。
発注側が確認すべきは、PCだけでなくスマホ表示も必ず一緒に見ることです。加えて、写真・ロゴ・実績データといった素材の提供期限を守ること。制作が止まる原因として最も多いのが、この素材待ちです。
制作側は、デザインをWeb上で動く形に実装し、フォームとアクセス解析タグを設置します。表示速度やスマホでの崩れもここで調整します。
発注側は、公開前に自社の実機でフォームを1回送信してみてください。確認したいのは、通知メールが届くか、迷惑メールフォルダに入っていないか、自動返信の文面が失礼になっていないかの3点です。また、計測タグが入っていないLPは、公開後に「なぜ成果が出ないのか」を検証できません。何をコンバージョンとして計測するかを、この段階で必ず伝えておきましょう。
公開後はアクセスや成果を計測し、改善を重ねます。LPは公開して終わりではなく、ここからが成果を伸ばす本番です。
発注側に必要なのは、「数字を見る場」をあらかじめカレンダーに入れておくことです。東京の研修会社のご支援では、改善の判断サイクルを2ヶ月から1ヶ月に短縮したことで、セミナーの着席率が10ポイント向上しました。改善の速さは、そのまま成果の差になります。公開後の進め方はLP公開後の運用と改善|成果を伸ばす効果測定サイクルで詳しく解説しています。
手戻りの最大の原因は、構成段階での確認不足。デザインが完成してから「やっぱり違う」となると大幅な修正が必要です。構成の段階でしっかり合意しましょう。
LP制作にかかる期間の目安
結論から言うと、1本のLPであれば2週間〜1.5ヶ月程度が一つの目安と言われます。取材や撮影が入る場合、あるいは商材が複雑で訴求の整理に時間がかかる場合は、2ヶ月前後になることもあります。
工程別のおおまかな内訳
おおまかな配分としては、企画・ターゲット整理・構成作成で全体の3割程度、ライティングとデザインで4〜5割程度、コーディングと確認・修正で2〜3割程度というイメージです。意外に思われるかもしれませんが、手を動かす前の「決める工程」が全体の3分の1近くを占めます。
なお、この期間には発注側の確認時間も含まれます。制作側の作業が3日で終わっても、社内の確認が1週間止まれば、全体は1週間延びます。スケジュールが遅れる原因は、制作の遅れよりも確認待ちであることのほうが多いのが実情です。
急ぐ場合に削れる工程・削ってはいけない工程
キャンペーンの締切などで期間を圧縮したい場合、削りやすいのはデザインの作り込みと新規の写真撮影です。既存のパンフレット素材やテンプレートを活用すれば、この部分は短縮できます。
一方で、削ってはいけないのが「構成の合意」と「公開前のテスト」です。構成を飛ばして進めると、デザイン完成後に大きな修正が発生し、結果的に急いだはずが遅くなります。公開前のテストを省くと、フォームが動かないまま広告費を使う事故につながります。この2つは、どんなに急いでも通してください。
発注側が準備しておくとよいもの
準備は「事前」「制作中」「公開前」の3つのタイミングに分けて考えると抜けがありません。それぞれ何を用意すればよいかを整理します。
事前に用意しておくもの
- 商品・サービスの資料や既存のパンフレット
- ターゲット顧客の情報(誰に売りたいか)
- 実績・お客様の声・導入事例
- 使用したい写真やロゴなどの素材
- 自社の強み(競合ではなく自社が選ばれている理由)
- 比較検討されやすい競合のURL
これらが揃っているほど制作は速く、精度も上がります。特に「お客様の声」は信頼構築に効くため、事前に集めておくと効果的です。完璧に揃える必要はありませんが、実績の数字(導入社数・継続率・対応年数など)は後から探すと時間がかかるので、先に確認しておくとスムーズです。
制作中に決めておくこと
意外と見落とされるのが、社内側の体制づくりです。フィードバックの窓口は必ず一本化してください。複数人からバラバラに修正依頼が届くと、制作側は判断できず、工程が止まります。社内で意見を集約したうえで、1つの声として渡すのが理想です。
あわせて、各確認フェーズの回答期日を最初に決めておきましょう。「構成は提示から3営業日以内に回答」といった目安があるだけで、スケジュールの読みが格段に正確になります。決裁者が別にいる場合は、その方をいつどの段階で巻き込むかも先に決めておくと安心です。
公開前に決めておくこと
公開前に固めておきたいのは計測の要件です。何をコンバージョンとして数えるか、問い合わせ通知はどのアドレスに届くか、電話やLINEからの反応もカウントするか。ここが決まっていないと、公開後に「反応があったのか分からない」という状態になります。
依頼前の要件整理をもう少し具体的に進めたい方は、LP制作の依頼前に準備すべきもの|スムーズに進める要件整理で必要な項目をまとめています。
依頼先3タイプと選び方
LPを形にする方法は、大きく「内製」「フリーランス」「制作会社」の3つです。予算と社内リソース、求める成果によって向き不向きが分かれます。
- 内製(LP作成ツール):費用を最小限に抑えたい、まず試したい場合に向きます。社内に文章を書ける人と、更新を続けられる担当者がいることが前提です。→ LPの自作方法|使えるツールと成果を出すコツ
- フリーランス:予算を抑えつつプロの品質がほしい場合に向きます。個人の得意分野に成果が左右されやすく、稼働状況によって納期が動く点は考慮が必要です。
- 制作会社:戦略設計から実装、公開後の改善まで任せたい場合に向きます。費用は上がりますが、体制が組まれているぶん進行は安定します。
迷ったときは、「LPを作ること」が目的なのか「LPで成果を出すこと」が目的なのかで考えると選びやすくなります。後者であれば、公開後の改善まで一緒に見てくれる相手を選ぶ価値があります。費用感はLP制作費用の相場|依頼先別の料金と費用を抑えるコツ、会社の見極め方はLP制作会社の選び方|3タイプの違いと比較5ポイント・面談で聞くべき質問をご覧ください。
LP制作でつまずきやすい3つのポイント
流れどおりに進めていても、結果が出ないケースには共通点があります。発注側の視点で、とくに多い3つを挙げます。
①スマホ表示の確認を後回しにする
確認をPCの大きな画面だけで済ませてしまうパターンです。多くのLPでは訪問者の大半がスマホから見ており、実際の見え方はPCとかなり異なります。PCでは1画面に収まっていた要素が、スマホでは何スクロールも続く、といったことが起こります。
対策はシンプルで、構成・デザイン・公開前の各段階で、必ず自分のスマホで開いて確認することです。詳しくはスマホLPの最適化|モバイルで成果を出すチェックポイントを参考にしてください。
②自社の伝えたいことを優先してしまう
会社概要や沿革、こだわりの製法などを冒頭に置きたくなるのは自然なことですが、初めて訪れた読者が最初に知りたいのは「これは自分の悩みを解決してくれるのか」です。伝えたい順ではなく、知りたい順に並べる。これが構成の原則です。
社内で意見が割れたときは、「自分が言いたいか」ではなく「その情報がないと読者は判断できないか」を基準にすると、議論が収束しやすくなります。
③公開後の改善予算をゼロで組む
制作費だけで予算を使い切ってしまい、改善に回す余力がない状態です。LPは一度で正解にたどり着くものではなく、公開後に数字を見ながら直していくものです。改善の余地を残しておかないと、成果が出なかったときに手が打てません。
目安として、制作費とは別に、公開後3ヶ月程度の改善作業と広告テストの費用を確保しておくと動きやすくなります。改善の進め方はLP公開後の運用と改善|成果を伸ばす効果測定サイクルにまとめています。
- LP制作にはどのくらいの期間がかかりますか?
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内容にもよりますが、一般的に2週間〜1.5ヶ月程度が目安です。素材が揃っていて意思決定が速いほど、期間は短くなります。急ぐ場合は事前準備がカギです。
- 素材が揃っていなくても依頼できますか?
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可能です。取材や撮影、原稿作成から対応する制作会社もあります。ただしその分費用と期間は増えるため、自前で用意できるものは準備しておくのがおすすめです。
- 構成案だけ自社で作ってもいいですか?
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問題ありません。むしろ商材や顧客をよく知る自社が構成の骨子を出すと、精度が上がることも多いです。ただし完成品として渡すのではなく、たたき台として共有し、制作側の視点で組み替えてもらう前提にすると成果につながりやすくなります。
- LPは公開したら終わりですか?
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終わりではありません。公開後にアクセスや成果を見て、改善していく前提で考えてください。そのためには公開前に計測を設置し、何をコンバージョンと数えるかを決めておく必要があります。改善の余力を予算に残しておくこともあわせて重要です。
まとめ
LP制作の流れを知っておくと、準備がスムーズになり、成果も出やすくなります。ポイントを整理します。
- 制作は目的設定→ターゲット整理→構成→ライティング→デザイン→実装・計測→公開・改善の7ステップ
- 期間の目安は2週間〜1.5ヶ月。遅れる原因の多くは制作側ではなく確認待ち
- 構成段階での合意が手戻りを防ぐ。急いでも構成の合意と公開前テストは省かない
- 素材(実績・お客様の声・写真)は事前に揃えておく。窓口は一本化する
- 公開後の改善予算を残しておく。LPは公開してからが本番
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