- LPを自作する方法と使えるツール
- LP作成ツールを選ぶときのチェックポイント
- 自作のメリット・デメリット
- 自作の限界と、外注に切り替える判断ライン
- 自作でも成果を出すためのコツ
「予算をかけずに、まず自分でLPを作ってみたい」——今は専門知識がなくても、ツールを使えばLPを自作できます。ただし、やり方を間違えると成果の出ないLPになってしまいます。
この記事では、LPを自作する方法とツールの選び方、そして「どこまで自作でやり、どこから外注に切り替えるか」の判断ラインまでを解説します。LPの基本はLP(ランディングページ)とは?をご覧ください。
▶ 関連記事:伴走支援とは?コンサル・代行との違いと選び方/Web集客とは?中小企業のための方法8選と予算別の始め方
LPを自作する主な方法
LPの自作には、主に次の方法があります。専門知識やかけられる手間に応じて選びます。
| 方法 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|
| ノーコードツール | 低 | ドラッグ操作で作れる。初心者向け |
| WordPress+テーマ | 中 | 自由度が高い。既存サイトと統合しやすい |
| デザインツール+外部フォーム | 低〜中 | 見た目は作りやすいが、申し込み導線は別途用意 |
| HTML/CSS直書き | 高 | 完全に自由だが専門知識が必要 |
初めてなら、ノーコードツールやWordPressのLP向けテーマから始めるのがおすすめです。テンプレートが用意されており、デザインの知識がなくても形になります。HTML/CSSの直書きは自由度が最も高い一方、公開後に自分で直せなくなるリスクがあるため、社内にコードを触れる人がいない場合は避けたほうが無難です。以下、実務でよく選ばれる3つの方法を順に見ていきます。
1. ノーコードLP作成ツール(最速・テンプレ前提)
ノーコードツールとは、コードを書かずに画面上の操作だけでページを作れるサービスのことです。ペライチ、Wix、STUDIOなどが知られています。用意されたテンプレートを選び、文章と画像を差し替えていくだけで、最短では半日〜数日で公開までたどり着けます。
向いているのは、「まず1本出して反応を見たい」「社内にWebの担当者がいない」というケースです。フォーム機能やスマホ表示の最適化が最初から組み込まれているものが多く、細かい技術的な作業を意識せずに済みます。まだLPを持っていない段階なら、この方法が最も現実的です。
つまずきやすいのは、テンプレートの枠から外れようとしたときです。「この位置にこの要素を置きたい」という細かい要望が出てくると、ツールの制約にぶつかって時間だけが溶けていきます。テンプレートは崩さず、中身の文章で差をつける——この割り切りが自作を成功させるコツです。ツール標準のテンプレートをどう選ぶかはLPテンプレートの記事も参考にしてください。
2. WordPress+LP向けテーマ(すでにWPを運用中なら)
自社サイトをすでにWordPressで運用しているなら、そこにLPを1ページ追加する方法が有力です。ドメインが自社サイトと同じになるため信頼感が保たれ、ブログ記事からLPへ内部リンクでつなぐこともできます。アクセス解析も既存の設定をそのまま流用できるのが大きな利点です。
多くのテーマには、ヘッダーやサイドバーを消して1枚もののページを作る「LP用テンプレート」が備わっています。まずは使用中のテーマにその機能があるかを確認してみてください。無ければLP作成用のプラグインを追加する方法もありますが、プラグインを増やすほど表示速度や不具合のリスクは上がります。
つまずきポイントは、WordPress自体の運用負荷です。テーマやプラグインの更新、バックアップ、表示速度の管理といった保守が発生します。逆に言えば、すでにその運用が回っているなら追加コストはほぼゼロ。「WordPressを使っているかどうか」が、この方法を選ぶかの分かれ目になります。
3. デザインツール+外部フォーム(簡易的に出す)
デザインツールで1枚のページ画像やページ機能を作り、申し込みだけは外部のフォームサービスに飛ばす——という組み合わせも成立します。デザインの自由度が高く、チラシやスライドの資産をそのまま流用できるのが利点です。
ただし、この方法は「とりあえず出す」用途に限定して考えてください。ページ内の文言をテキストではなく画像で表現してしまうと検索エンジンが内容を読み取れず、SEOでは不利になります。また、フォームが別サービスになるぶん、どこで離脱したかの計測がつながりにくいという弱点もあります。
イベント告知や期間限定キャンペーンなど、寿命の短いLPには十分に使えます。継続的に広告を回す本命のLPであれば、1か2の方法に切り替えることをおすすめします。
▶ 関連記事:LP制作の流れ7ステップ/成果が出るLPの構成
自作のメリット・デメリット
自作は魅力的ですが、向き不向きがあります。両面を理解して判断しましょう。
- メリット:費用を抑えられる/すぐ修正できる/スピードが速い
- デメリット:戦略設計が抜けやすい/品質が個人スキルに依存/時間がかかる
見落とされがちなのが、最後の「時間がかかる」です。ツール代が無料でも、担当者が20時間を費やせばその時間分の人件費はかかっています。自作は「無料」ではなく「現金支出の代わりに自社の時間を払う方法」だと捉えると、判断を誤りにくくなります。
自作で失敗する最大の原因は「ツールの使い方」ではなく「構成・訴求の設計不足」。デザインより先に、誰に何を伝えるかを固めることが大切です。
LP作成ツールの選び方5つのチェックポイント
ツール選びで迷ったら、機能の多さではなく次の5点で比べてください。多機能なツールほど良いとは限らず、「自社が使う機能が過不足なくあるか」が判断軸になります。
① テンプレートの質と業種への適合
最初に見るべきはテンプレートです。数の多さではなく、自社の業種・商材に近い型があるかを確認します。BtoBのサービス紹介と、店舗の来店促進では必要な要素がまったく違います。近い型が1つでもあれば、そこに文章を流し込むだけで骨格ができます。
無料お試しがあるツールなら、契約前にテンプレート一覧を実際に見ておきましょう。「イメージに近いものが1つもない」なら、そのツールは合っていません。
② フォーム機能、または外部フォームとの連携
LPのゴールは申し込みや問い合わせを受け取ることです。ツール内にフォーム機能があるか、無ければ外部フォームを埋め込めるかを必ず確認します。あわせて、送信された内容がどこに届くのか(メール通知か、管理画面に溜まるのか、スプレッドシートに連携できるのか)も見ておくと、公開後の対応がスムーズです。
③ 計測タグ(GTM)を入れられるか
GTM(Googleタグマネージャー)とは、アクセス解析や広告の計測タグをまとめて管理する無料ツールです。これを設置できないツールを選ぶと、「何人が見て何人が申し込んだか」が分からないまま運用することになります。
ヘッドタグに任意のコードを貼れるか、あるいはGTMやアクセス解析との連携機能があるか。ここは妥協しないでください。計測がないLPは、改善のしようがありません。
④ 独自ドメインが使えるか
無料プランではツール提供元のドメインで公開される場合があります。自社ドメインで出せるかどうかは、見た目の信頼感に直結します。
⑤ 無料枠の制限がどこにあるか
無料で始められるツールは多いものの、制限のかかり方はさまざまです。ページ数の上限、提供元の広告表示、フォームの受信件数、独自ドメインの可否など、どこで有料への切り替えが必要になるかを事前に把握しておきましょう。
ツールを比較し始める前に、「広告を回すのか」「フォームで何を受け取るのか」を先に決めておきましょう。この2つが決まっていれば、③と②で候補は自然に絞り込まれます。スマホでの見え方も忘れずに確認を(→スマホ対応LPの作り方)。
自作の限界と、外注に切り替える判断ライン
自作をおすすめする一方で、外注したほうが結果的に早く安くなる場面もあります。判断は好みではなく、次の3つの問いで決めてください。
時間対効果は本業の時給に見合っているか
まず、自作にかかる時間を自分の時給に換算してみてください。構成づくりから公開までに30時間かかり、その時間で本来なら商談や納品ができたのなら、失っているのは「制作費の差額」ではなく「本業の粗利」です。
とくに社長や営業責任者が手を動かす場合、この機会損失は大きくなります。制作費の見積もりが自分の30時間分より安いなら、外注は割高ではありません。費用感の目安はLP制作の費用相場で解説しています。
デザインの信頼感が売上に直結する商材か
高額商品、専門性の高いサービス、初対面で信用してもらう必要があるビジネスでは、見た目の粗さがそのまま不信感になります。数十万円の契約を狙うLPで「手作り感」が出てしまうと、内容が良くても検討の土俵に上がれません。
一方、単価が低い商材や、すでに関係のある顧客に向けた案内であれば、多少素朴でも中身が伝われば十分に機能します。商材の単価と、初対面の相手を相手にするかどうかが分かれ目です。
公開後の改善まで自分で回せるか
LPは公開して終わりではなく、数字を見て直し続けるものです。ここを回せるかどうかが、実は最大の分岐点になります。作るのは自作できても、「数字を読んでどこを直すか決める」工程で手が止まる会社は少なくありません。
実際、当社がご支援した東京の研修会社では、LP改善のPDCAサイクルを2ヶ月から1ヶ月に短縮したことで、セミナーの着席率が10ポイント向上しました。改善の速度そのものが成果を左右するということです。
最初から高額な制作費をかけるより、まず自作で1本公開して反応を見るほうが、ムダが少なくなります。「どんな訴求が刺さるか」「どこで離脱するか」というデータを持って依頼すれば、外注先も的確な提案ができ、作り直しも減ります。依頼前の準備はLP制作を依頼する前の準備にまとめています。
自作でも成果を出す3ステップ
ツールが決まったら、次の順番で進めます。ここを飛ばして先にデザインへ入ると、作り直しが発生します。
いきなりツールを触らず、まず紙やメモで構成を設計します。ターゲット・悩み・ベネフィット・オファーを固めてから作り始めると、迷いが減ります。
LPは構成が9割です。どんなに見た目が整っていても、伝える順番が悪ければ読者は途中で離脱します。逆に構成さえ正しければ、シンプルなデザインでも申し込みは入ります。要素の並べ方は成果が出るLPの構成で確認してください。
同業やライバル商材のLPを最低3本、実際に読み込みます。見るのはデザインではなく「どんな順番で、どんな言葉で不安を消しているか」です。
3本も見れば、その業界で共通して押さえられている要素(実績の見せ方、価格の伝え方、よくある質問の内容)が浮かび上がります。それが最低ラインです。そのうえで、自社だけが言えることを1つ足せば差別化になります。
ゼロから作らず、ツールのテンプレートを土台にします。実証済みの型に自社の内容を流し込むことで、初心者でも成果の出やすい構成にできます。
この段階で完璧を目指さないこと。8割の完成度で公開し、残りは公開後に直すほうが早く前に進みます。制作全体の流れはLP制作の流れ7ステップも参考になります。
自作の強みは、すぐ修正できること。アクセス解析を入れ、離脱の多い箇所やCTAを少しずつ改善します。小さく試せるのが自作の最大の武器です。
公開と同時に、アクセス解析と申し込み完了の計測を必ず設置しておきましょう。後から入れると、それ以前のデータは残りません。運用の具体的な進め方はLP公開後の運用で解説しています。
- 自作と外注、どちらがいいですか?
-
まず小さく試したい・予算が限られるなら自作、成果を確実に出したい・戦略から相談したいなら外注が向いています。自作で感触をつかんでから外注する、という進め方も有効です。
- デザインに自信がなくても作れますか?
-
テンプレートを使えば、デザインの知識がなくても一定の見栄えになります。凝ったデザインより、伝わる構成と読みやすさを優先すれば十分に成果は狙えます。
- 無料だけで公開までできますか?
-
無料プランのあるツールを使えば、公開までは可能です。ただし提供元のドメインでの公開になる、提供元の広告が表示される、フォームの受信件数に上限があるなど、何らかの制限がつくのが一般的です。テスト目的なら無料で十分ですが、広告を回す本命のLPであれば、独自ドメインが使える有料プランを検討したほうが安全です。
- 自作したLPで広告を回してもいいですか?
-
問題ありません。ただし条件が2つあります。1つは計測タグを設置してあること。もう1つは、広告の訴求とLPの見出しが一致していることです。この2つが揃っていないと、費用だけが出ていって原因が分からない状態になります。詳しくはLPと広告の連携をご覧ください。
- 自作にはどのくらい時間がかかりますか?
-
ツールの操作自体は数日で慣れますが、時間を取られるのは文章と構成づくりのほうです。誰に何を伝えるかが固まっていれば公開まで一気に進み、固まっていなければ何週間も手が止まります。着手前に構成を紙で決めておくことが、結果的に最短ルートになります。
まとめ
LPは今や自作できる時代です。ただし成果を出すには設計が欠かせません。ポイントを整理します。
- 初心者はノーコードツールやWordPressテーマから始める
- ツールは機能の多さでなく、テンプレート・フォーム・計測タグ・独自ドメイン・無料枠の制限で選ぶ
- ツールより先に構成・訴求を設計する
- 公開後は計測して小さく改善を重ねる
- 時間対効果が見合わない、または改善を回せないなら外注に切り替える
「自作してみたが成果が出ない」「設計が正しいか不安」という場合は、まず現状の集客の穴がどこにあるかを確かめてみてください。無料のWeb集客ドックで、LPを含めた集客導線の課題を診断できます。
合同会社マーケティングサポートは沖縄拠点・全国リモート対応で、自作LPの改善相談にも伴走してご支援します。お気軽にご相談ください。
