Instagramは、店の雰囲気や商品の魅力で「行ってみたい」と思ってもらう場所、Googleマップは「どこにあって、今日行けるか」を確かめる場所です。この2つの役割をつなぐ導線がないと、投稿を見て興味を持った人が、住所や営業時間を探す途中で離れてしまいます。
この記事は、Instagramを運用している店舗・地域サービスの方で、フォロワーや反応はあるのに来店や予約につながっている実感がない方向けです。Instagramのプロフィールに載せる店舗情報、所在地の設定、アクションボタン、Googleビジネスプロフィールとの相互のつなぎ方、来店につながったかの確かめ方を説明します。InstagramとGoogleの公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。画面の名称は公式ヘルプに書かれている範囲で記載しており、アプリの更新で変わることがあります。分野の全体像はホームページ集客の点検とMEOの学習ガイドにあります。
まず役割を分ける
以下は当社の編集上の整理です。どちらが優れているかではなく、お客さまがそれぞれで確かめたいことが違います。
| 確かめたいこと | 主に見られる場所 | Instagram側でやること |
|---|---|---|
| どんな店か、好みに合うか | Instagramの投稿・リール | 商品・店内・スタッフを継続して見せる |
| どこにあるか、どう行くか | Googleマップなどの地図 | 所在地を設定し、地図を開ける導線を置く |
| 今日・今週開いているか | Googleビジネスプロフィール、店舗ページ | 臨時休業はストーリーズでも伝えるが、正本はプロフィールと店舗ページにする |
| 予約・注文できるか | 予約サイト、店舗ページ | プロフィールのリンクやアクションボタンから予約先へ案内する |
営業時間や臨時休業をInstagramの投稿だけで告知していると、地図で店を調べた人には伝わりません。変更はまずプロフィールの営業時間と店舗ページに反映し、Instagramはそれを知らせる手段として使ってください。
プロフィールに店舗情報を載せる
Instagramのヘルプによると、ビジネス情報を編集するにはプロアカウントを使用している必要があります。プロアカウントで[プロフィールを編集]をタップすると、[ビジネスの公開情報]で、リンクされているFacebookページ、ビジネスのカテゴリ、ビジネスの連絡先情報を編集できます。出典:Instagramでビジネス情報を編集する(2026年10月5日確認)。
ウェブサイトはプロフィールに追加でき、ヘルプではこの機能はコンピューターでは利用できず、AndroidとiPhoneのアプリで利用できると説明されています。出典:Instagramプロフィールにウェブサイトを追加する(同日確認)。
載せる内容は、当社としては次の点検項目を勧めます。
- アカウント名やプロフィールの名前に、看板と同じ店名が入っているか(店名の表記は外部媒体との照合で決めた表記にそろえる)
- 自己紹介文に、最寄り駅や地域名、何の店かが書かれているか
- 連絡先の電話番号・住所が、Googleビジネスプロフィールと一致しているか
- ウェブサイトのリンク先が、トップページではなく店舗ページや予約ページになっているか。店舗が複数あるなら、店舗一覧から各店舗へ進めるか
所在地をInstagramの地図に表示する
同じヘルプは、ビジネスの所在地をInstagramの地図に表示する方法として、Facebookページで住所を編集し、Facebookページの[Instagram]タブからInstagramアカウントをリンクする手順を案内しています。48時間以内に、ビジネスの所在地がInstagramの地図に表示され、投稿やストーリーズでタグ付けできるようになると説明されています(同ページ)。
つまり、この方法にはFacebookページが必要です。Facebookページを持っていない、作る予定もない場合は、自己紹介文と店舗ページへのリンクで場所を伝える方法でも、来店の案内はできます。出張型で店舗に来てもらわない事業は、住所を公開する必要があるかを先に考えてください。住所の扱いは非店舗型とサービス提供地域で、Googleビジネスプロフィール側の考え方を説明しています。
アクションボタンは「使えれば使う」機能
Instagramのヘルプによると、Instagramビジネスアカウントでは、[プロフィールを編集]→[ビジネスの公開情報]→[アクションボタン]から、オンラインサービスへのリンクまたはリード獲得フォームを選んで、プロフィールにボタンを追加できます。ただし、プロフィールに表示できるアクションボタンは1つのみで、利用できるプロバイダーは限定されており、パートナーの既存アカウントが必要です。また、この機能は段階的に導入されているため、現時点では利用できない場合もあるとされています。出典:Instagramビジネスアカウントにアクションボタンを追加する(同日確認)。
この条件から、アクションボタンはすべての店舗が使える機能ではありません。自店で使っている予約システムが対応するパートナーに入っているかは、アプリの画面と予約システム側の案内で確認してください。使えない場合は、プロフィールのウェブサイト欄から予約ページへ案内すれば十分です。
Googleビジネスプロフィールとつなぐ
Googleビジネスプロフィールには、ソーシャルメディアのリンクを追加する項目があり、対応するプラットフォームにInstagramが含まれています。リンクはプラットフォームごとに1つ追加でき、一部のプロフィールでは条件を満たすとリンクが自動的に表示されることがあります。出典:ソーシャルメディアのリンクを管理する(同日確認)。
注意したいのは、予約・注文などのリンク(アクションリンク)とは扱いが違う点です。Googleのリンクに関するポリシーは、予約などのリンクにソーシャルメディアサイトやメッセージのリンクを使えないと定めています。出典:ビジネスリンクに関するポリシーとガイドライン(同日確認)。「予約はInstagramのDMで受け付けています」という店でも、プロフィールの予約リンクにInstagramのURLを入れることはできません。また、掲載情報のガイドラインは、実際のビジネスのウェブサイトとは異なるランディングページにユーザーを送るURLは指定できず、これにはソーシャルメディアサイトに作成したページも含まれるとしています(Googleに掲載するビジネス情報のガイドライン、同日確認)。自社サイトがある店は、プロフィールのウェブサイト欄にはInstagramではなく店舗ページを指定し、Instagramはソーシャルメディアのリンク欄でつなぐのが安全です。予約リンクの点検は電話・サイト・予約リンクの点検で説明しています。
架空例:DMで予約を受けているネイルサロン
1人で営業している架空のネイルサロンで、予約はほぼInstagramのDMで受けていたとします。
- 困っていたこと:Googleマップで店を見つけた人から「予約方法が分からない」と電話がかかり、施術中に出られない
- 役割を決める:デザインの紹介はInstagram、場所・営業時間・予約方法の説明は店舗ページ、と分けた
- 店舗ページを作る:予約の受け方(DMでの予約の流れと、返信までの目安)を店舗ページに書き、Googleビジネスプロフィールのウェブサイトに設定した
- プロフィールからInstagramへ:ソーシャルメディアのリンクにInstagramを追加し、デザイン例を見たい人がたどれるようにした
- Instagramから地図へ:自己紹介文に最寄り駅と店舗ページへのリンクを入れた
この例で、予約方法をDMから予約サイトへ変えるかどうかは、店主の運用負担とお客さまの使いやすさで決める事業上の判断です。変える場合も変えない場合も、「予約の方法が1か所に正しく書いてある」状態を先に作ることが重要です。
来店につながったかを確かめる
- 予約や来店の受付で「何を見て来たか」を聞き、Instagram、Googleマップ、紹介などに分けて記録する
- プロフィールのリンクを店舗ページ専用のURLにしておけば、アクセス解析でInstagramからの訪問を数えやすくなる(計測の基本はGA4の使い方)
- Googleビジネスプロフィール側の数字はパフォーマンスの見方で確認する
Instagramの広告で認知を広げる場合の費用の考え方はInstagram広告の費用にまとめています。インフルエンサーに紹介を依頼する場合は、広告であることを明示する必要があります。考え方は地域での紹介・言及を獲得するで説明しました。全体の読む順はホームページ集客の点検に戻って確認できます。
この分野の全体像と読む順は、店舗サイト・地域情報・外部メディアの学習ガイドにまとめています。
