- CVRが上がらないときにまず疑うべき原因
- 成果を伸ばす8つの改善施策と優先順位
- 無料で始められる分析ツールと実際の改善事例
「アクセスはあるのに問い合わせが増えない」——この悩みの答えは、CVR(コンバージョン率)の改善にあります。CVRを1%から2%に上げるだけで、同じアクセスで成果は2倍。広告費を増やすより効率的な打ち手です。
この記事では、LPのCVRを改善する方法を「原因の特定 → 施策 → 検証」の順で解説します。コンバージョンの基礎はコンバージョンとは?、LP全体はLP(ランディングページ)とは?をご覧ください。
▶ 関連記事:伴走支援とは?コンサル・代行との違いと選び方/Web集客とは?中小企業のための方法8選と予算別の始め方
CVR改善の基本的な考え方
CVR改善の本質は「離脱の原因を1つずつ取り除く」ことです。訪問者は、どこかで「よく分からない」「不安だ」「面倒だ」と感じて離脱します。この摩擦を減らせば、自然と成果は上がります。
大切なのは、感覚ではなくデータで課題を見つけること。ヒートマップやアクセス解析で「どこで離脱しているか」を把握し、根拠のある改善を行います。
CVRの計算式と現状把握
CVRは「コンバージョン数 ÷ セッション数(訪問数)× 100」で計算します。たとえば月1,000訪問で問い合わせが15件なら、CVRは1.5%です。改善に取り組む前に、まず現状の数字を押さえましょう。
計測にはGA4(Googleアナリティクス)を使います。問い合わせ完了や資料請求を「キーイベント」として設定しておけば、ページ別・流入元別のCVRを確認できます。ここが未設定だと改善の効果検証ができないため、最優先で整えるべきポイントです。指標の詳しい意味はコンバージョンとは?意味・計算方法・5つの改善策で解説しています。
業界別CVRの目安
「自社のCVRは高いのか低いのか」を判断する参考として、公開されている調査データをもとにした大まかな目安を示します。
| LP・サイトのタイプ | CVRの目安 |
|---|---|
| BtoBの資料請求・問い合わせ | 1〜3%程度 |
| 無料相談・無料診断など敷居の低いCV | 2〜5%程度 |
| ECサイトの購入 | 1〜3%程度 |
| 広告経由のLP全体の平均 | 2〜3%程度 |
ただしCVRは、流入元(広告か検索か)・CVの種類(購入か無料相談か)・価格帯で大きく変わります。他社との比較よりも、自社の過去の数字と比べて改善できているかを基準にするのが実践的です。
CVRが低いときにまず疑う6つの原因
施策の前に、まず「なぜ低いのか」を特定します。CVRが伸びない原因は、ほとんどの場合つぎの6つのどれかに当てはまります。
1. 流入とLPの訴求がズレている
広告文や検索キーワードで期待した内容と、LPの内容が食い違っていると、訪問者は数秒で離脱します。たとえば「費用」を訴求した広告から、料金が書かれていないLPに飛ばすようなケースです。流入経路ごとに「訪問者は何を期待して来たか」を確認しましょう。
2. ファーストビューで価値が伝わっていない
訪問者の多くは、最初の画面だけを見て読み進めるかどうかを判断します。「誰向けの、何のサービスで、どんな得があるのか」が一目で伝わらなければ、その先は読まれません。
3. 情報不足・信頼不足で不安が残る
内容に興味はあっても「この会社に任せて大丈夫か」「相場より高くないか」という不安が消えないと、申し込みには至りません。実績・事例・お客様の声・よくある質問など、不安を打ち消す情報が足りているかを見直します。
4. CTAが見つからない・弱い
申し込みボタン(CTA)が目立たない、スクロールしないと現れない、文言が「送信」など味気ない——これだけでCVRは大きく下がります。ボタンの色・位置・文言は、少ない工数で効果が出やすい改善ポイントです。
5. 入力フォームで離脱している
フォームまで到達した訪問者は、申し込む意思がかなり高い人たちです。それでも入力項目が多い・エラーが分かりにくい・スマホで入力しづらいといった理由で、フォーム到達者の大半が離脱するケースは珍しくありません。ここの改善は成果に直結します。
6. 表示速度・スマホ対応に問題がある
ページの表示に3秒以上かかると、内容を見る前に離脱されます。また、多くのLPでは訪問の過半数がスマホ経由です。パソコンでは綺麗でも、スマホで文字が小さい・ボタンが押しづらい状態なら、そこが穴になります。
成果を伸ばす8つの改善施策
原因の見当がついたら、対応する施策を打ちます。ここでは効果が出やすい順に8つ紹介します。
1. ファーストビューを磨く
キャッチコピーで「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を明確にし、権威づけ(実績数値・受賞・掲載媒体など)と申し込みボタンを最初の画面に収めます。具体的な要素はLPのファーストビューに入れるべき5つの必須要素で解説しています。
2. CTAを最適化する
ボタンの文言は「送信」ではなく「無料で相談してみる」のように、行動後の価値が伝わる言葉にします。色は背景とのコントラストを強く、配置はファーストビュー・中間・最下部の複数箇所へ。詳しくはCTAボタンとは?クリック率を高める文言・色・配置の作り方をご覧ください。
3. 入力フォームを簡素化する(EFO)
入力項目は必要最小限に絞り、住所や部署名など「今聞かなくてもよい項目」は削除します。必須マーク・入力例・エラーの即時表示も効果的です。フォーム改善の全体像はEFOとは?入力フォーム最適化でフォーム離脱を防ぐ方法で解説しています。
4. 信頼要素を追加する
導入実績数・取引先ロゴ・導入事例・お客様の声・代表者の顔写真などで「任せて大丈夫」という根拠を示します。載せ方のコツはお客様の声のデザインと載せ方と権威性とは?LPの信頼性を高める方法にまとめています。
5. オファーを強化する
「今、ここで申し込む理由」を作ります。無料診断・限定特典・返金保証など、申し込みのハードルを下げる提案を検討しましょう。作り方はオファーとは?LPで反応を高める作り方で解説しています。
6. 中間CV(マイクロコンバージョン)を設ける
「問い合わせ」だけがCVだと、まだ検討段階の訪問者を取りこぼします。資料ダウンロード・チェックリスト配布・メルマガ登録など、心理的ハードルの低い中間ゴールを用意すると、接点を持てる訪問者が増え、後日の商談につながります。BtoBや高額商材ほど効果的な施策です。
7. 流入の質を見直す
LPをどれだけ磨いても、そもそも見込みの薄い訪問者ばかりでは成果は出ません。広告のターゲティングや出稿キーワードを見直し、流入元別のCVRを比較して「質の高いチャネル」に予算を寄せます。広告との連携はLPと広告の連携で詳しく解説しています。
8. 表示速度とスマホ表示を最適化する
画像の圧縮・不要なスクリプトの削除で表示速度を改善し、スマホでの文字サイズ・ボタンの押しやすさ・フォームの入力しやすさを実機で確認します。チェックポイントはスマホLPの最適化にまとめています。
改善は「影響が大きく、変えやすい箇所」から。多くのLPではファーストビュー → CTA → フォームの順に手をつけると、少ない工数で成果が動きやすくなります。デザイン全体の作り直しは、この3つを試した後で十分です。
CVR改善に使えるツール(無料で始められる)
中小企業のLP改善なら、まず無料ツールで十分です。有料ツールの検討は、無料の範囲でボトルネックを特定し、改善サイクルが回り始めてからで遅くありません。
| ツール | 役割 | 費用 |
|---|---|---|
| GA4(Googleアナリティクス) | CVR・流入元・ページ別の数値把握 | 無料 |
| Microsoft Clarity | ヒートマップ・録画で離脱箇所の特定 | 無料 |
| PageSpeed Insights | 表示速度の診断 | 無料 |
| ABテストツール各種 | 改善案の効果検証 | 無料〜 |
ヒートマップの見方はヒートマップ分析の使い方、テストの進め方はLPのABテストのやり方でそれぞれ詳しく解説しています。
CVRを改善する5ステップ
GA4でCVR・流入元・デバイス別の数値を確認します。計測が整っていなければ、キーイベントの設定から始めます。現状の数字がないと、改善したかどうか自体が判定できません。
ヒートマップやアクセス解析で、どこで離脱が起きているかを特定します。ファーストビューか、途中か、フォームか。ボトルネックの位置で打つべき施策が変わります。
「フォームの項目が多いから離脱している」のように、原因の仮説を言葉にします。複数の仮説があるときは、成果への影響の大きさと変更のしやすさで優先順位をつけます。
優先順位の高い施策から実施します。一度に多くを変えず、効果を測れるよう1つずつ手をつけるのが原則です。
改善前後のCVRを比較し、効果を確認します。ABテストで検証すると精度が上がります。このサイクルを回し続けることで、成果は着実に積み上がります。
CVR改善の事例
実際にこの進め方でCVR改善に取り組んだ、当社の支援事例を2つ紹介します。
LP改善のPDCAを2ヶ月→1ヶ月に短縮(株式会社ブレインマークス様)
LP改善のサイクルが回りきらず成果検証が遅れていた状態から、データにもとづく改善の仕組みを整え、PDCAの周期を2ヶ月から1ヶ月に短縮。セミナー着席率も10ポイント改善しました。詳細は導入事例:LP改善のPDCAが2ヶ月→1ヶ月に短縮をご覧ください。
日予算1,000円で40件のリード獲得(ルブクス様)
独学の広告運用で1年間成果ゼロだった状態から、流入とLPの整合を見直し、日予算1,000円という小さな予算で40件のリード獲得につなげました。詳細は導入事例:日予算1,000円で40件のリード獲得をご覧ください。
CVR改善で注意したい3つのこと
計測条件(分母)を揃えて比較する
「セッション数で割るのかユーザー数で割るのか」「どの流入元を含めるのか」が揃っていないと、改善したかどうかを正しく判定できません。改善前後の比較は、必ず同じ条件・同じ期間の長さで行いましょう。
CVRだけを追わない
入力項目を減らしすぎたり特典を強くしすぎたりすると、CVRは上がっても「質の低い問い合わせ」が増えることがあります。最終的な目的は商談や売上です。CVRとあわせて、その後の商談化率・成約率も見るようにしましょう。
一度に変えすぎない
複数箇所を同時に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。改善は1つずつ、効果を確認しながら進めるのが結局いちばんの近道です。
- CVRの平均はどのくらいですか?
-
業種や商材、流入元によって大きく異なりますが、広告経由のLPで2〜3%程度、BtoBの問い合わせで1〜3%程度が大まかな目安です。他社平均より、自社の過去の数字と比べて改善できているかを基準にするのが実践的です。
- CVR改善は何から始めるべきですか?
-
まずGA4とヒートマップで「どこで離脱しているか」の特定からです。施策としては、ファーストビュー・CTA・フォームの3箇所が、少ない工数で成果が動きやすい優先領域です。
- 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
-
施策自体の効果はすぐ数字に出ますが、統計的に判断できるだけのアクセスが集まるまでに、目安として2週間〜1ヶ月程度かかります。アクセスが少ないサイトほど判定に時間がかかるため、明らかな課題から直すのが効率的です。
- 無料ツールだけでも改善できますか?
-
できます。GA4で数値把握、Microsoft Clarityで離脱箇所の特定、PageSpeed Insightsで速度診断まで、いずれも無料です。中小企業のLP改善であれば、まずこの範囲で改善サイクルを回すことをおすすめします。
- アクセスが少なくても改善できますか?
-
改善はできますが、効果の検証に時間がかかります。アクセスが少ない場合は、まず集客を一定量確保しつつ、明らかな課題(分かりにくさ・フォームの複雑さ)から直すのが効率的です。
まとめ
CVR改善は、広告費を増やさず成果を伸ばす最も効率的な打ち手です。ポイントを整理します。
- 本質は「離脱の原因を1つずつ取り除く」こと。まず6つの原因から特定する
- 施策はファーストビュー・CTA・フォームの3箇所が優先領域
- 中間CVの設置や流入の質の見直しまで含めると伸びしろが広がる
- ツールは無料(GA4・Clarity)で十分始められる
- 計測条件を揃え、1つずつ検証しながら改善を重ねる
「改善の打ち手が尽きた」「どこを直せば成果が出るか分からない」という場合は、専門家の視点で分析すると突破口が見えます。マーケティングサポートでは、CVR改善を伴走してご支援します。お気軽にご相談ください。
あわせて読みたい
Free Consultation
まずは30分、無料でご相談ください
課題をお聞きして、最適な進め方をご提案します。営業的な売り込みは行いません。
無料診断でわかること
サイト・広告・SNSの現状を伺い、成果を止めているボトルネックを特定します
予算と体制に合わせて「どこから小さく始めるべきか」を具体的にご提案します
ご相談内容に対して、どのプランでどこまでできるかを率直にお伝えします
※ 診断の結果「今は依頼しないほうがいい」と判断した場合は、その理由も含めて正直にお伝えします。

コメント