結論から書きます。自分のスマホで見た順位が、他の人にも同じように表示されるとは限りません。ローカル検索の結果は距離を要素に含んでいるからです。シークレットモードにしても、この部分は消えません。
- 人によって順位が違う理由と、自分の現在地がどう判定されているかの確かめ方
- 手動で確かめる方法と、それぞれの限界
- 順位の代わりに見る数字
仕組みはGoogleの公式ヘルプで確認しました(2026年9月16日時点)。順位を上げる方法の記事ではありません。まず、測っている数字が何なのかをはっきりさせます。
なぜ人によって順位が違うのか
公式ヘルプは、ローカル検索結果は主に関連性、距離、知名度に基づいて表示され、これらの要素を組み合わせて最適な検索結果が表示される、と説明しています。
| 要素 | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|
| 関連性 | 検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合い |
| 距離 | 検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離 |
| 知名度 | ビジネスがどれだけ広く知られているか。リンクしているサイトの数やクチコミの数などにも基づく |
距離も要素に含まれるため、見る場所によって結果が変わることがあります。店の前と別の街では、同じ検索語句でも順位が変わることがあります。
公式ヘルプは、ユーザーが現在地を共有していない場合は、Googleが現在地について把握している情報に基づいて検索結果が表示される、と書いています。位置情報をオフにすれば距離の影響が消えるわけではありません。
自分の現在地がどう判定されているか確かめる
ここは、その場で見られます。検索ヘルプに、Googleを使用すると検索結果ページの下部に現在地の推定に使われた方法が表示される、と書かれています。ブラウザでGoogle検索を開き、検索結果ページの一番下にある現在地と、その推定に使われた方法を確認してください。
判定のされ方について、同じヘルプが3つのことを説明しています。
- 位置情報にはさまざまな情報源があり、これらを組み合わせて現在地を推定する
- ほとんどのパソコンは、GPSがなくてもウェブサイトに位置情報を送信できる
- 検索結果をすばやく表示するため、google.comでは前回Googleを使用したときのデバイスの位置情報を使用することがある。この位置情報は6時間後に期限切れになるCookieに保存される
3つ目が効いてきます。出張先や自宅から店の順位を確かめても、前回Googleを使った場所の位置情報が残っている場合があります。比べるときは、検索語句、使う画面、端末、ログイン状態を揃えたうえで、日時と表示された現在地も記録してください。
手動で確かめる方法と、その限界
| 方法 | 何が外れるか | 何が外れないか |
|---|---|---|
| 新しいシークレットウィンドウでログインせずに見る | 通常のブラウザに保存されたCookieやログイン状態を引き継がない | 距離。位置情報の推定は働く |
| 検索語句に地名を足す | 地名の分だけ検索の対象地域が明確になる | 検索している自分の現在地そのもの |
| ChromeのDevToolsで座標を指定する | ブラウザが返す位置情報を、指定した座標に置き換える | IPアドレスなど他の推定情報。指定した地点の検索結果を完全に再現する保証はない |
検索語句に地名を足す方法は、Googleの検索ヘルプが案内しているものです。現在地付近の検索結果が表示されない場合の対処として、検索に現在地を追加する(渋谷のコーヒーショップなど)と書かれています。
座標を指定する方法は、ChromeのDevToolsのSensorsパネルを使います。パソコンのChromeでCtrl+Shift+I(MacはCommand+Option+I)を押してDevToolsを開き、続けてCtrl+Shift+P(MacはCommand+Shift+P)でコマンドメニューを開いて「sensors」と入力し、「Show Sensors」を選ぶとパネルが開きます。Geolocationのリストから東京などのプリセット都市を選ぶか、Custom locationで緯度と経度を入力できます。
Google広告の「広告プレビューと診断ツール」を順位の確認に使う説明を見かけます。これは公式ヘルプが、検索結果に広告がどのように表示されるかを確認するためのツールと説明しているものです。公式ヘルプで案内されている用途は広告の表示確認であり、MEOの順位計測用として案内されているわけではありません。
毎日の順位だけでは判断できない理由
ランキングの3要素のうち、自分で手を入れられるのは関連性と知名度です。的確なプロフィール情報は、検索語句との関連性を高める助けになります。知名度は、リンクしているサイトの数やクチコミの数などに基づきます。公式ヘルプは、クチコミ数が多く評価の高いビジネスはローカル検索結果のランキングが高くなる、と書いています。
日々の順位差だけでは、関連性や知名度が動いたのか、現在地など検索の条件が違ったのかを判断できません。
なお公式ヘルプには、Googleではランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていない、と明記されています。順位を保証する話が来たら、この一文を思い出してください。
順位の代わりに見る数字
順位は、見る人や見る場所によって変わることがあります。オーナー確認済みのプロフィールは、管理用のアカウントにログインしてパフォーマンスを確認できます。表示される指標はビジネスによって異なります。またパフォーマンスにはGoogle広告の分も含まれるため、自然検索だけの成果とは限りません。
- 閲覧数。何人がプロフィールを見たか
- ルート。何人が経路を調べたか
- 通話数。通話ボタンが何回押されたか
- 検索語句。どんな語で見つかっているか
それぞれの数え方には癖があります。閲覧数はユニークユーザーで1日1回しか数えません。検索語句は月初に更新され、表示まで5日ほどかかる場合があります。詳しくはパフォーマンスの見方にまとめました。
ツールを使うなら何を見るか
複数の地点で機械的に測りたい場合は、順位計測ツールを使うことになります。ここから先は私たちがツールを比較したときに置いた観点です。価格や仕様は変わるので、契約前に各社の最新の表示を確認してください。
- 計測地点をどう指定できるか。市区町村までか、地図上の任意の一点までか。この違いが結果に影響することがあります
- キーワードを何語まで登録できるか。基本プランが数語に制限されていることがあります
- データを取り出せるか。CSVで出せると、月次の記録を保存して比べやすくなります
- 最低契約期間があるか。年単位の縛りがあるものと、月単位で止められるものがあります
高い契約を結ぶ前に、上の4点で絞ってください。
- シークレットモードなら正確な順位が分かりますか
-
新しいシークレットウィンドウでログインせずに検索すれば、通常のブラウザのCookieやログイン状態を引き継がずに確認できます。ただし距離の影響は外れません。公式ヘルプは、ローカル検索結果が関連性、距離、知名度に基づくこと、現在地を共有していない場合もGoogleが把握している情報に基づいて結果が表示されることを説明しています。
- 自分が今どこにいると判定されているか分かりますか
-
検索ヘルプは、Googleを使用すると検索結果ページの下部に現在地の推定に使われた方法が表示される、と書いています。順位を確かめるときは、そこもあわせて見てください。
- 位置情報をオフにすれば公平な順位になりますか
-
なりません。公式ヘルプは、ほとんどのパソコンはGPSがなくてもウェブサイトに位置情報を送信できること、google.comでは前回使用したときの位置情報を6時間後に期限切れになるCookieに保存して使うことがあることを説明しています。
- 広告プレビューと診断ツールで順位を測れますか
-
公式ヘルプで案内されている用途は、検索結果に広告がどのように表示されるかの確認です。MEOの順位計測用として案内されているわけではありません。
- 順位が上がらないのですが、どこから手を付けますか
-
公式ヘルプが挙げているのは、オーナー確認を行うこと、ビジネス情報を最新かつ正確に保つこと、クチコミに返信すること、写真や動画を追加することです。いずれも順位を保証するものではありません。Googleはランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていない、とも明記されています。
まとめ
- ローカル検索は関連性、距離、知名度に基づく。距離が入る以上、見る場所で順位が変わることがある
- シークレットモードでも距離の影響は外れない
- 検索結果ページの下部に、現在地の推定に使われた方法が表示される
- 広告プレビューと診断は、公式には広告の表示確認の用途で案内されている
- 順位だけで判断せず、閲覧数、ルート、通話数、検索語句も確認する
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