GBPのオーナーと管理者の違い|スタッフ・外注先への権限設計

GBPのオーナーと管理者の違い|スタッフ・外注先への権限設計

ビジネスプロフィールの権限は「全員をオーナーにする」か「1つのアカウントを共有する」かの二択ではありません。メインのオーナー、オーナー、管理者の違いを知り、人ごとに役割を決め、契約や雇用が終わる日に外すところまでを平時の手順にしておきます。

この記事は、スタッフや外注先にプロフィールの運用を任せたい事業者向けです。役割ごとの権限差、招待と承諾の流れ、役割の変更と削除、新しく加わった人の待機期間、外注契約が終わるときの引き継ぎ例を説明します。すでに権限を失って取り戻したい場合は権限を取り戻す手順の領域なので、そちらを読んでください。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。役割の割り振り案は当社の編集上の提案です。

3つの立場と、実際の権限差

出典:ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する、ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する。

立場できること・制約
メインのオーナーオーナーのうち1人だけ。メインのオーナー権限を譲渡できるのはメインのオーナーだけ。譲渡するまで自分自身を削除できない
オーナー複数設定できる。ユーザーの追加と削除、他のユーザーの役割変更、プロフィールの削除ができる
管理者オーナーとほぼ同じ権限。ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできない。自分自身を外すことはできる

見落とされやすいのは、管理者にできることの広さです。公式ヘルプの権限表では、管理者もビジネス名・カテゴリ・ウェブサイトの編集、閉業マークの設定、営業時間・住所・電話番号の編集、Google広告アカウントのリンク管理、投稿、写真、クチコミへの返信などができます。「管理者だから店名は変えられない」わけではありません。どこまで任せるかは、役割ではなく社内の取り決めで決める部分があります。

Googleグループはオーナーや管理者として追加できません。招待は個人のGoogleアカウントごとに行います。

役割の割り振り例(編集上の提案)

関わる人提案する役割理由
事業用アカウントメインのオーナー担当者が替わっても事業に残るため
経営者・責任者オーナー事業用アカウントに問題が起きても管理を続けるため
店長・日常の運用担当管理者日々の更新はできるが、人の追加・削除とプロフィール削除はできない
外注先(制作・代行会社)管理者契約終了時に事業者側から外せるようにするため
短期のアルバイト・投稿だけ頼む人権限を付けない原稿を受け取り、管理者が入力する運用にする

Googleは承認を受けた代理人に対し、可能な限りビジネスオーナー自身がアカウントを作ってプロフィールを所有し、代理人を管理者として追加するよう依頼することを求めています。また代理人は、自分が行う操作を必ずビジネスオーナーに通知することになっています。出典:ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン。外注先を管理者にする提案は、この方針に沿ったものです。

招待から承諾、変更、削除まで

公式ヘルプが示す流れは次のとおりです。画面の表記は変わることがあるため、実際の表示に従ってください。

  1. 招待する。プロフィールの[ビジネス プロフィールの設定]から[ユーザーとアクセス権]を開き、追加を選び、相手のメールアドレスを入力して[オーナー]または[管理者]を選び、[招待]します。
  2. 承諾を待つ。招待されたユーザーは承諾後すぐにアクセスでき、招待したオーナーにメールが届きます。承諾前の招待は[保留中]に表示され、キャンセルもできます。
  3. 役割を変える。対象のユーザーを選び、[アクセス]の編集から新しい役割を選んで保存します。他のユーザーの役割を変えられるのはオーナーだけです。
  4. 削除する。対象のユーザーを選び[ユーザーを削除]します。削除できるのはオーナーだけで、削除されたユーザーにはメールが届きます。その人が過去に行ったクチコミへの返信や投稿はプロフィールに残ります。

招待の際は、相手に渡るものにも気を配ります。公式ヘルプは、アカウントのユーザーがオーナーと管理者の名前とメールアドレスを確認できると説明しています。私用のアドレスを外注先に見せたくない担当者がいれば、業務用のアカウントで参加してもらいます。

新しく加わった人の7日間の制限

公式ヘルプは、新たにオーナーまたは管理者になったユーザーが一部の機能を管理できるようになるまで、7日ほど待つ必要があるとしています。この期間に次の操作をするとエラーが表示されることがあります。

  • プロフィールの削除、または削除の取り消し
  • 他のオーナーまたは管理者の削除
  • メインのオーナー権限の譲渡(自分または他のユーザーをメインのオーナーにする)

新たに加わってから7日以内に自分でプロフィールを離れると削除され、もう一度追加してもらう必要があります。担当者の交代や業者の切り替えでは、「新しい人を追加する日」と「前の人を外す日」の間に1週間以上を空けて計画します。

架空例:制作会社との契約終了

以下は説明用の架空例です。ある工務店は、制作会社にプロフィール運用を任せていました。調べると、制作会社のアカウントがメインのオーナーで、工務店の社長は管理者でした。契約は月末で終わります。

時期やること担当
終了の3週間前[ユーザーとアクセス権]の一覧を記録し、制作会社に引き継ぎの手順を書面で依頼する社長
同日制作会社に、工務店の事業用アカウントをオーナーとして招待してもらい、承諾する制作会社・社長
招待から7日以上後制作会社に、メインのオーナーを事業用アカウントへ譲渡してもらう制作会社
譲渡後社長のアカウントをオーナーに変更し、制作会社の役割を管理者に下げる事業用アカウント
契約終了日制作会社のアカウントを削除し、一覧を記録し直す事業用アカウント

制作会社が投稿したクチコミ返信や投稿は削除後も残るため、内容に問題がないかを社内で確認しておきます。制作会社が協力しない、連絡が取れないといった場合は、平時の権限管理ではなく権限を取り戻す手順に切り替えます。次の契約からは、最初から事業者がメインのオーナーを持ち、外注先を管理者として招待する形にします。

よくある失敗

  • 外注先をメインのオーナーにする。譲渡できるのはメインのオーナーだけなので、関係が悪化すると事業者側から取り戻す手段が限られます。
  • オーナーが1人しかいない。その人のアカウントに問題が起きると、人の追加も削除もできなくなります。
  • 退職者や旧業者が一覧に残っている。役割にかかわらず、多くの項目を編集できる状態が続きます。
  • 交代の当日に、追加と前任者の削除を済ませようとする。新しく加わった人の7日間の制限でエラーになることがあります。

権限の棚卸しチェック表

四半期に1回など、日を決めて[ユーザーとアクセス権]を開き、次の点を確認します。頻度は当社の提案です。

確認項目済
メインのオーナーが事業用アカウントである
オーナーが2人以上いる
一覧の全員が、現在も関わっている人・会社である
外注先は管理者になっている
保留中の招待に、心当たりのないものがない
アカウントを共有して使っている人がいない

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権限の土台になるアカウントの準備は業務用アカウントと復旧手段で扱っています。権限を渡した後の日常業務はMEOの日常運用を参考にしてください。登録からオーナー確認までの全体は親記事のビジネスプロフィールの登録とオーナー確認に戻って確認できます。

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