結論から書きます。前任者や制作会社が権限を持ったままでも、こちらからリクエストを送る手続きがあります。3日が経過しても返信がなければ、自分で申請できる場合があります。ただし常にできるとは限りません。
- リクエストを送る手順と、待つ日数、申請できないときの相談先
- 断られたときにできることと、その限界
- 引き継ぎが終わったと判断する条件と、次に業者へ渡す権限
ビジネスプロフィールの権限は、担当者の退職や業者の解約でつながりが切れやすい部分です。手順と日数はGoogleの公式ヘルプで確認しました(2026年9月16日時点)。画面の名称は変わることがあるため、実際の表示もあわせて確認してください。
まず自分の立場を確かめる
やることは、今の自分がどの立場かによって変わります。3つに分かれます。
- オーナーである。ユーザーの追加と削除ができます
- 管理者である。日々の運用はできますが、他のユーザーの追加と削除はできません。自分自身の管理権限を外すことはできます
- 権限がない。プロフィールは存在するのに、管理画面に入れません
管理画面の設定にある「ユーザーとアクセス権」で、誰がどの役割を持っているかを確認できます。ただし、開けないことだけで権限がないとは決められません。まず、ログインしているGoogleアカウントが、管理に使っていたものかを確かめてください。別のアカウントで開いているだけのことがあります。
公式ヘルプにヒントがあります。プロフィールを検索しても「ビジネス オーナーですか?」または「このビジネスのオーナーですか?」のボタンが表示されない場合は、すでに自分がオーナーである可能性がある、という説明です。
オーナーと管理者の違い
公式ヘルプによると、日常の運用に関わる主な違いは次のとおりです。
| できること | オーナー | 管理者 |
|---|---|---|
| ユーザーの追加と削除 | できる | できない |
| ビジネスプロフィールの削除 | できる | できない |
| ビジネス情報の編集 | できる | できる |
| 写真や投稿の管理 | できる | できる |
| クチコミへの返信 | できる | できる |
公式ヘルプは、管理者はオーナーとほぼ同じ権限を持つが、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできない、と説明しています。ただし管理者は、自分自身をプロフィールから削除できます。日々の運用を任せるだけなら管理者で足ります。
もう1つ、オーナーの中に「メインのオーナー」という立場があります。複数のオーナーを設定できますが、メインのオーナーは1人だけです。メインのオーナー権限を譲渡できるのは、メインのオーナーだけです。
権限がないときの手順
business.google.com/add にアクセスし、ビジネスの名前と住所を入力します。リストからビジネスを選ぶと、このビジネス プロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります、というメッセージが表示されます。「アクセス権限をリクエスト」を選び、フォームに記入して送信します。
これは実店舗のビジネスまたはハイブリッドビジネスの手順です。客先に出向いてサービスを提供し、実店舗やオフィスを持たない非店舗型のビジネスは、この経路ではありません。Googleの問い合わせ窓口から依頼します。その際、問い合わせ内容には「リスティングのオーナー権限の譲渡」と入力します。
公式ヘルプは、所有権をリクエストすると確認メールが届き、現在のプロフィールのオーナーにメールで通知が届き、そのオーナーは3日以内に返信する必要がある、と説明しています。通知が行くのは管理者ではなくオーナーです。
状況は、ビジネスプロフィールにログインするか、確認メールに記載されているリンクから確認できます。
公式ヘルプは、3日が経過しても返信がない場合は、対象プロフィールのオーナー申請をするという選択が可能な場合がある、と書いています。手順は、確認メールを開き、「リクエストを表示」から「確認」を選び、画面の手順に沿ってビジネスを確認し、ビジネスプロフィールにログインして「申請」または「確認」を選ぶ流れです。
同じヘルプに、プロフィールの申請は常にできるわけではありません、というヒントが添えられています。申請の選択肢が出ない場合は、Googleの問い合わせ窓口に相談してください。3日待てば必ずオーナーになれるわけではありません。
相手と連絡が取れる関係なら、リクエストを送る前に一報を入れておくと、承認が早くなることがあります。手続き自体は相手の返信を待たずに進められるので、連絡がつかない場合もリクエストは送っておいてください。
すでに管理者として入れているのに、メインのオーナーと連絡が取れない場合もあります。この場合はアクセス権限のリクエストではなく、その状況をGoogleの問い合わせ窓口に伝えて相談することになります。移管できるかどうか、結果がどうなるかはここでは分かりません。
断られたとき
リクエストが拒否されると、その旨のメールが届きます。公式ヘルプは、拒否された場合でもプロフィールの編集を提案することはできる、と説明しています。あわせて、決定に対して再審査を請求することもできる、と書かれています。
ここで混同しやすい点があります。編集の提案と、管理権限を得ることは別の手続きです。提案が反映されても、管理画面に入れるようにはなりません。権限を取り戻したいなら、再審査の請求のほうです。
まず、届いた拒否メールに再審査の案内があるかを確認してください。進め方が分からない場合は、Googleの問い合わせ窓口で相談してください。
譲ってもらえるときの注意
相手が協力的で、メインのオーナーを移してもらえる場合の話です。公式ヘルプによると、メインのオーナー権限を譲渡するには、プロフィールに他に少なくとも1人のオーナーまたは管理者が必要です。まだ追加されていないなら、オーナーまたは管理者として招待してもらい、招待を承諾します。すでに追加されているなら、改めて招待してもらう必要はありません。そのうえで現在のメインのオーナーに、設定から「ユーザーとアクセス権」を開き、対象のユーザーを選んでアクセスの編集から「メインのオーナー」を選び保存する、という操作を依頼します。
移した直後には制限があります。公式ヘルプは、新しいオーナーまたは管理者がすべての機能を管理できるようになるには7日間待つ必要があり、この7日間のうちに次の操作を行うとエラーが表示されることがある、と説明しています。
- プロフィールを削除するか、削除を取り消す
- プロフィールから他のオーナーまたは管理者を削除する
- 自分自身または他のユーザーをメインのオーナーにする
対象は、新しくオーナーまたは管理者になったユーザーです。つまり、招待された当日にメインのオーナーへの変更まで済ませようとすると、うまくいかないことがあります。同じヘルプにも、オーナーまたは管理者になって7日以内にメインのオーナー権限を譲渡しようとするとエラーが表示される、というヒントがあります。引き継ぎは、日をまたぐ前提で予定を組んでください。
もう1つ、新たにオーナーまたは管理者になってから7日以内にビジネスを離れると、プロフィールから削除されます。考えが変わった場合は、もう一度追加してもらう必要があります。
自社がオーナーの1人になっただけでは終わりではありません。メインのオーナーが自社側に移っているかを確認してください。公式ヘルプは、オーナー権限を譲渡する場合は必ずメインのオーナー権限を新しいオーナーに譲渡するよう求めており、これによりクチコミなどのビジネス情報がすべて維持される、と説明しています。
次は渡し方を決めておく
再発を防ぐため、次の2点を決めておきます。
- メインのオーナーは自社のアカウントにする。個人の私用アカウントではなく、担当者が替わっても残る形にします
- 業者や担当者には管理者で渡す。相手のGoogleアカウントのメールアドレスを入力して招待し、承諾してもらいます
公式ヘルプは、各ユーザーが自分のGoogleアカウントを持っていれば、パスワードを共有することなくビジネスプロフィールにアクセスして管理できる、と説明しています。アカウントの共有を求められたら、招待で足りるはずだと伝えてください。なお、Googleグループを管理者やオーナーとして追加することはできません。
契約が終わるときに権限を外すところまでを手順に入れておくと、次の担当者が困りません。プロフィールの整備をまとめて任せたい場合はGoogleマップ集客整備でお手伝いしています。
- 3日待っても申請のボタンが出てきません
-
公式ヘルプに、プロフィールの申請は常にできるわけではありません、というヒントがあります。まず確認メールの「リクエストを表示」から「確認」に進めるかを見てください。選択肢が出ない場合は、Googleの問い合わせ窓口に相談することになります。
- 拒否されたので編集を提案すれば、管理権限も戻りますか
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戻りません。編集の提案と、管理権限を得ることは別の手続きです。提案が反映されても管理画面には入れません。権限を求めるなら、決定に対する再審査の請求のほうに進んでください。
- 解約した業者が権限を返してくれません
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相手の承認を待たずに、アクセス権限のリクエストを送れます。3日が経過しても返信がなければ、自分で申請できる場合があります。契約書に権限の返還について書かれているなら、それを示して直接依頼するほうが早いこともあります。
- オーナーを移したのに前任者を外せません
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新しくオーナーまたは管理者になったユーザーは、7日間、他のオーナーや管理者の削除などでエラーが表示されることがあります。対象はメインのオーナーに限りません。7日を過ぎてから整理してください。
- 自社がオーナーになれば引き継ぎは完了ですか
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オーナーは複数設定できるため、それだけでは判断できません。メインのオーナーが自社側に移っているかを確認してください。メインのオーナーは1人だけで、譲渡できるのはメインのオーナー本人です。
まとめ
- 権限がなければ business.google.com/add からリクエストする。非店舗型はGoogleへの問い合わせから
- 通知はオーナーに届き、返信の期限は3日。経過後は申請できる場合があるが、常にできるとは限らない
- 拒否されたら再審査を請求する。編集の提案は権限を取り戻す手段ではない
- 新しくオーナーか管理者になった人は7日間、一部の操作でエラーになることがある
- 完了の条件はメインのオーナーが自社にあること。次から業者には管理者で招待する
